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fly with the wind
osamu's RC flight

シルキーウインド・ミニsb
Silky Wind mini with stretched body


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モデル名

シルキーウインド・ミニsb

販売会社

K&S

操縦系統

ラダー、エレベーター、
モーターコントロール

翼幅(mm)

850

機長(mm)

580

翼面積(dm2)

9.0

飛行重量 (g)

165(Kokam Hornet 2S360バッテリー搭載時)
177(E-Tec 2S700バッテリー搭載時)
188(Kokam Hornet 2S730バッテリー搭載時)

翼型

平底

動力ユニット

180タイプブラシモーター
JETI JES012 ESC
Kokam Hornet 2S360、2S700、E-Tec 2S700リチウムポリマーバッテリー
Graupner CAM 4.7x2.7プロペラ

RC装置

JETI Rex 5 Plus受信器
9gサーボ(ラダー、エレベーター)

・胴体を自作

 シルキー・ウインド・ミニの主尾翼、モーター、サーボに自作の胴体を組み合わせました。キットには曲線の美しいグラス製パラソルウイング型胴体が付属していますが、やや重いこと(胴体のみ41g)、テールモーメントが短めなこと(機長490mm)、内部が狭く、バッテリーの搭載に制約がありそうなので、手持ちの素材(主に1.6mmバルサ)を使って90mm長い胴体(stretched body)を自作しました。主翼と尾翼の取り付け角は0-0、モーターダウンスラストを約4度としました。

・構 造

 オールドタイマー風で楕円の主尾翼はバルサリブ組フィルム貼り済みです。レーザーカットされたバルサパーツを丁寧に組み上げて半透明フィルムと赤フィルムを貼っています。主翼中央上面の取り付け部分はカーボンシートで補強しました。

 尾翼はM2ビスで脱着式にしました。まず垂直尾翼を2本のビスで水平尾翼に取り付け、水平尾翼を4本のビスで胴体に取り付けます。リンケージはキット付属のカーボンロッドを使用し、舵面側には抜け止めにDuBro EZ-linkを取り付けました。サーボから舵面のホーンまでロッドを直線にするため、胴体に2つ長穴をあけました。この部分がちょっと弱そうなので、カーボンシートを貼って補強しています。

・動力ユニット

 キットには180タイプモーター、アンプ、サーボが搭載済みで、プロペラも付属しています。そのまま使用してもよかったのですが、アンプにブレーキ機能がありません。グライダー的にモーターオフで滑空飛行もできるようにしたかったので、以前に入手して使わずにしまってあったJETI JES012(15gブレーキ付き、リポ対応)を使うことにしました。

 またプロペラも折りペラ(Tipsyに使用していたもの)にしてみました。ベンチテストしてみたところ、初期にはフルスロットルで5.6A流れます。純正固定ペラでは3.0Aですので、負荷は大きくなりますが推力も大きいので、折りペラで飛ばしてみることにしました。メインギヤは1.2mmピアノ線で作り、25mmホイール(GWS)を付けました。抜け止めは収縮チューブです。メインギヤが取り付く胴体下面内側を0.8mmベニヤ(Midwest)で補強し、セルフタップネジで固定して着脱可能にしました。

・初飛行

 2005年12月下旬、久しぶりに穏やかな日になったので河川敷へ。11時に到着。風は1m/sec.前後ですが、なにしろ165gの機体なのでちょっと緊張します。煙突からの煙で風の状態がわかります。

 初飛行は最軽量仕様、Kokam Hornet 360です。モーターを回さずに手投げしてみたところ、やや突っ込むのでトリムアップ。エレベーター後縁を約1.5mmほどアップで伸びのあるグライドをするようになりました。

 いよいよ動力飛行。スロットルを40%ぐらいに上げて手投げすると、機体はまっすぐに上昇していきます。結構速く感じます。大きく旋回させて高度を取ります。スロットル40%でもパワーはじゅうぶんでどんどん上昇していきます。いったんモーターをカットし、グライドさせてみます。やや沈下が速い感じですが安定しているのでそのまま滑空させ、高度10mぐらいで再びスロットルを上げてみます。

 今度は水平飛行。スロットルは30%ぐらいです。モーターが低回転で静かなため、アンプの高周波スイッチングの音がピーッと聴こえます。この状態でオートカットするまで飛ばしたところ、24分飛行しました。360mAhでは15分ぐらだろうと思っていたので驚きです。非常に燃費がよい感じです。

 2フライト目はE-Tec 700mAh。重量は12g増加しますが、大丈夫でしょう。タイマーを20分にセットして水平動力飛行をしてみます。重さはあまり感じません。20分でいったん着陸させます。ちょうど12時なので昼食休憩。

 昼食後、再度飛行。今度は車輪を外し、電動グライダースタイルにします。スロットル40〜50%で高度を取り、モーターをカットしてサーマルを探します。といっても機体が小さいのであまり高度を取るわけにはいかず、なかなかサーマルにヒットしませんが、1回、高度20mぐらいでサーマルに入り、そのまま数分間、風下に流しながら高度を取ることができました。モーターオンで上昇、モーターオフで滑空、というパターンを何回か繰り返し、最後はオートカットで着陸。飛行時間は27分でした。

 700mAhのバッテリーでは40分ぐらい動力飛行できるということで、リポの威力を改めて痛感しました。

 その後はカーボントラベラーを飛ばしましたが、3時半ごろに風がほとんどなくなったので、再度シルキーウインドを飛ばしてみることにしました。バッテリーはKokam Hornet 730mAh、49gです。360mAhに比べると23g重くなった分、飛行速度は速めですがパワーは充分で、滑空も気持ち伸びがよくなった感じです。数回着陸練習をしたり、低空での動力飛行をしたりしましたが20分飛ばしたところでだいぶ日が落ちてきて機体が見にくくなってきたので、飛行を終了しました。

 スパン850mmにしては滑空性能がよく、グライダーとして楽しめる機体です。おそらく縦横比8と楕円翼が効いているのでしょう。とはいえ小さく軽い機体ですので、風速 2m/sec.以下で飛ばすのが安全と思います。

●その後のフライト

・エレベーターは舵面が大きいため、よく効きます。胴体を延長したために効き過ぎるくらいで、エクスポネンシャルをかけてニュートラル付近の効きをマイルドにした方が飛ばしやすくなります。

・サーマル旋回中にアップを引きすぎると失速します。前進翼ですが翼端のテーパーがきついためかもしれません。しかし誘導抵抗は少ない感じで、動力飛行/滑空時のスピードはけっこう速く感じます。

・2006年1月、700mAhバッテリーを搭載して平均風速3m/sec.、瞬間最大3.6m/sec.の風で飛ばしてみました。風に正対するとかなり遅くなりますが、問題なく飛行しました。ただ着陸時に低空に降りてくると大きく風にあおられるのでちょっと緊張します。やはり2m/sec.以下で飛ばす機体です。

・2006年1月、無風〜1 m/sec.の穏やかな日の午前11頃にKokam Hornet 360で飛行してみました。60%スロットルで高度を取ってモーターを止め滑空したり、スロットル40%で水平飛行をしたりして飛ばしたところ、27分でオートカットしました。動力飛行中、スロットル位置が同じでもサーマルで上昇することがあり、実物のモーターグライダーのような飛行となりました。

last updated: 2008.02.21



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