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osamu s RC flight

カーボン・ファルコン
Carbon Falcon

Carbon Falcon

photo: 笹目の休日さん

モデル名

カーボン・ファルコン

販売会社

Ace Sim RC

操縦系統

エルロン、エレベーター(ワーペロン/エレボン)
モーターコントロール

翼幅(mm)

1067

機長(mm)

406

翼面積(dm2)

23.2

飛行重量 (g)

236

動力ユニット

LensRC 17ターンCD-ROMタイプ・ブラシレス・アウトランナー・モーター
Castle Creations Phoenix-10 ESC
Thunder Power 2S 1320mAh /2S800リポバッテリー
GWS EP 8×4プロペラ

RC装置 GWS R6N受信器
Hitec HS-81MGサーボ×2(エレボン
(以前はBlue Bird BMS-380サーボ×2)

 スタントカイトのようなRCプレーンです。操縦方式は胴体中央のサーボからカーボン製のトルクロッドを経て、翼端のカーボンロッドを上下させ、翼端をねじるというユニークなもの。設計者はワーペロンWarperonと呼んでいますが実質的にはエレボンです。舵を操作すると、鳥やコウモリの羽のようになめらかにねじれます。ニュートラルで翼端後ろが約60mmはねあがっています。

  carbon falcon
carbon falcon 

 動力はブラシレス・アウトランナーモーターで、高性能です。バッテリー初期のフルパワーでは約10秒で200mぐらいに急角度で上昇します。このモーターと8×4ペラ、2セルリポの組み合わせではフルパワーで約280g(10オンス)の推力があるとのことですから、推力重量比が1.2となり、ほぼ垂直上昇が可能です。また中スローでは高度2m、半径50mぐらいでバンクを維持した静かなスローフライトが楽しめます。

 ただ、この機体はプッシャー式なので、胴体フレームを持ってプロペラを回してから手投げするのは危険です。初めは強めに手投げして、すぐにスロットルを上げていましたが、滑空状態から急にスロットルを上げるためちょっと不安定になることがあります。

 メーカーのサイトには翼を持ってモーターをオンにして投げているムービーがあります。アメリカはモードIIの送信機(スロットルが左スティック)なので、右手で機体を投げ左手でスロットル操作ができ、やりやすそうです。あれこれ考えた結果、左手で左翼の重心位置付近の前縁を持ち、風に対して左肩を向けて立ち、右手でスロットルを上げて機体をリリース(軽くフリスビーを投げる感じ)する方法に変えました。この方が安定した発航ができます。

 垂直面がないので安定性に不安がありましたが、数回飛ばしてトリムと舵角を調整すれば、ほとんど通常の機体と同じ感覚で飛ばせます。エレベーターもそれほど敏感ではありません。ただアップトリムで低速で滑空させると、ヨーイングを起こすことがあります。設計者は「低速ではラダー/エレベーター機に、高速ではエルロン/エレベーター機に近い」と述べています。動力飛行中はバンクを強くしても翼端失速は起こしません。

 無尾翼機はすべての翼面が上向きの揚力を出すわけではないので、一般に滑空性能は悪いのですが、この機体はこのサイズにしては滑空性能が良好で、サーマルにも乗せることがでます。モーターオンで何回か高度を取り、20〜30分サーマルソアリングを楽しみ、首が疲れたら低空で小半径でのフィギュア8などを10分ほど楽しむことができます。

 スロープでも、弱風があれば動力なしでソアリングできます。無風になったり、下降気流に遭遇したときはモーターオンで脱出でき、また着陸時にモーターをスローで回すとプロペラがブレーキの役割を果たすので狭い着陸エリアに低速で降ろすことができます。

 モーター消費電流はフルパワーで6A(静止状態)ですので、1320mAhのリポバッテリーの場合、単純計算で約13分回ります。水平飛行にはフルパワーを必要とせず、中スローで20〜25分の連続動力飛行が可能です。(まだオートカットするまで飛ばしたことはありません)。

 機体は特別の工具なしでスタントカイトのように簡単に分解組み立てができ、分解すると非常にコンパクトになります。

 なおこの機体は慣れればおよそ4m/sの風まで飛行可能ですが、ダウンを打ったときに急激に降下することがあります。これはセールが翼型の形状を維持できなくなるのが原因のようです。このためメーカーでは高速飛行あるいは飛行重量が255g以上の場合には2本のスピード・スタビライザー・ロッドの取り付けを推奨しています。このロッドはセールがへこまないように支える働きをします。

 形状がゲイラカイトに似ていることもあってか、3〜4m/sの風の時にいったん大きく機首上げを起こすとそのままタコ状態で風下に流され、ダウンを打っても回復しないことがあります。このときモーターをオフにすると糸が切れたタコ状態で降下しますが、風が強いとかなり流されますので紛失しないように注意が必要です。

やや風のある日のフライト


関連リンク:
Carbon Falcon (Ace Sim RC)
 飛行のムービーが見られます。ショップではサーボ取り付け済み機体やブラシレス・モーター、ESCなどフライトに必要なアイテムを購入できます。

last updated: 2015.01.28



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